理屈で買う男、感覚で買う女
2009.05.12 Posted by 山浦 仁
そのため、ターゲットユーザーを女性、男性と明確に区別できるサイトでは、男性脳と女性脳のそれぞれの特性に着目してサイト作りすることをおすすめします。
一方、女性脳は感覚や感情を刺激されることで、商品を購入する傾向があり、かわいいなど、きれいなどのビジュアルを重視します。
この論理的な男性脳と感覚的な女性脳の特性に着目して販促を行い、ヒットを出しているのがワコールです。
売っている商品は、男女ともに、機能性下着(クロスウォーカー)ですが、カタログ上の表現方法が異なります。
女性用のカタログはビジュアル重視で、説明を大きく入れていませんが、男性用は図表や説明文を多くし、商品を細かく説明するようにしています。
また、カタログだけでなく、サイトでも多くの情報提供をしています。
サイトはクロスウォーカーの総合サイトですが、男女ともに、見ごたえのあるサイトだと思います。
クロスウォーカーのサイトでまず目を引くのが、「はいて、歩いて、体脂肪を燃やそう」というキャッチフレーズです。
女性は言葉に惹かれて、期待感が高まり、一着買ってしまおうかと思うのではないでしょうか。
サイトでは、『体験者の声』や『歩数チェック』、『スタスタ部』というサポートのコンテンツなど、楽しみながら、商品について理解することができる、女性が好みそうなコンテンツが多いです。
また、クロスウォーカーのコンテンツの一部であるスタイルサイエンスラボでは、『メカニズム』や『学会論文集』、『解説ムービー』などのコンテンツがあり、商品の魅力を学術的に解説していたりと、商品の良さを多方面から説明をしています。
こちらのサイトは商品説明の詳細を知りたい男性の心を掴んでいるのではないかと思います。
男性用は昨年3月に発売されたのですが、当初の年間販売目標の20万枚を3ヶ月で達成し、2009年1月31日時点で82万枚を突破(引用:日経ビジネスアソシエ)したそうです。
この数値は、男性脳をうまく刺激した結果なのではないでしょうか。
ワコールの例のように、男女別を導入することで、一気に反応率が変わるかもしれません。
試してみる価値はありそうです。
【参考文献】
「話を聞かない男,地図が読めない女」(アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著)
日経ビジネスアソシエ
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