Instagramにセルフサーブ型広告が登場!
2015.09.24 Posted by anzai
Instagramというサービスをご存知でしょうか。TwitterやFacebookに並び、国内に多くの利用者を抱えるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。文字ではなく、写真に特化したコミュニケーションを重視しているユニークなサービスです。
しかし、これまではTwitterやFacebookといった人気サービスに隠れ、Instagramの人気は決して高くありませんでした。しかし近年、若者層を中心として利用者数を増やしており、2014年/15年を比較すると約2倍の利用者数の伸び率が報告されています(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1464.html)。
Instagramには他サービスと同様、フォローしているユーザーの更新情報を確認できる「タイムライン」画面が用意されています。そしてもちろん、タイムラインの中にプロモーション(広告)投稿を表示させる仕組みがあります。
とはいえ、本国アメリカからこの仕組みが輸入されたのはつい最近(2015年の5月)であり、実際のところあまり認知されていません。また、最低出稿金額が驚きの500万円~ということもあり、積極的に使われているとは言いがたい状況が続いていました。
しかし先日、Instagramはセルフサーブ型広告の対応を発表しました。セルフサーブ型とは、自社で予算を設定しその中でやりくりを行う広告出稿形式です。これにより、2015年10月から低予算でもInstagram内に広告が出稿可能になる予定です。
Instagramのセルフサーブ型広告の強み
ご存知でしょうか?実はInstagramの親会社はFacebook社です。そのため、Facebookで培った広告に関する豊富なノウハウをInstagramのシステム内に援用することができます。実際のところ、Instagramにセルフサーブ型広告を出稿する際は、「Facebookパワーエディタ」というシステムから設定するようになっています。
Facebookパワーエディタを使えば、期間、エリア、年齢、興味関心といった項目からユーザーを絞り、反応が期待できる層に直接アプローチすることができます。これはプロフィールや投稿データを解析し、正確なユーザーセグメントを実現するSNSならではの強みといえましょう。
InstagramとFacebook、またその他SNSの違い
「でも、Facebookの方が人気なら、素直にFacebookに広告出稿すべきでは?」
そうとも限りません。
FacebookやLINEと比べ、InstagramやTwitterは若いユーザーが比較的多いといわれています(http://social-db.com/data/1548.html)。Instagramは海外でも大きな人気を博しているため、海外ユーザーへのアプローチを行う場合にも有効です。
また、サービスの特徴を軸として考えれば、Instagramは画像特化型のSNSであるため、一枚の画像でユーザーを惹きつけられるような商材・サービスであればマッチするかもしれません。
あるいは、FacebookやLINEは「フレンド」、InstagramやTwitterは「フォロー/フォロワー」といった関係性を構築するため、コミュニケーションの質的な部分でも大きく様相が異なります。細かく特色を観察すると、それぞれのサービスにも違いがあることが分かります。
加速するSNSのマネタイズ
SNSを筆頭としたWebサービスに広告を出稿する場合、実際のところ、FacebookやInstagramのように自社内で広告の仕組みを持っているサービスは少ないため、外部広告プラットフォームに登録して配信する形が一般的です。
1ヶ月いくらのバナー広告でもない限り、Web上に広告を出稿するには、「予算を決め、ターゲットを設定する」必要があります。広告出稿はまさに戦略の世界であり、それは戦場がGoogleの検索結果でもスマホアプリの広告枠でも変わりません。PDCAを細かく回し、自ら舵取りしていく必要があります。
今後はターゲット層がどんなサービスを利用しているか、きちんと把握しておくことがより重要になっていくことでしょう。彼らにアプローチするために最も優れたサービスは何かを見定め、積極的なプロモーションを展開していきましょう。
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