グロースハックを取り入れて、ビジネスやプロダクトを加速させよう!
2016.02.29 Posted by Erika
グロースハックとは何か?
グロースハックとは何か?というお話です。
グロースとは成長、ここでいうハックとは、やり抜くとかそういう意味で使います。
成長をやり抜く・・成長をし続けるって意味になるので、いわゆる「成長施策」となります。もう少し広く言えば、マーケティング上の課題を見つけ、解決する方法です。
もともとはグロースハッカーという言葉があって、これはショーン・エリスというアメリカ人が作ったのですが、いわゆる技術者、エンジニアみたいな意味です。
企業やサービスを短期間に成長させるために必要な、ハッカー的な、稀有なスペシャリストを指してこういっています。
基本的に本当の意味でのグロースハッカーが世間に知られるようになるのは、その会社から退いた後になります。というのもその会社が急成長するかどうかは、彼らが活躍した数年後に結果が出るからです。
彼らは基本、表には出てきません。
企業の成長のために裏で暗躍する、まさに「ハッカー」なのです。
グロースハックの概要
ではグロースハックを説明します。自社が販売している製品やサービスがありますよね。
それを利用しているユーザーの動向を分析します。販売数や費用対効果、お客様の声などがその対象です。
その分析結果をもとに製品やサービスの欠点を割り出し、成長を妨げている要因を改善します。
それを繰り返して、マーケティングするうえで発生する様々な課題、これを解決していきます。
この流れをいかに速く、的確に行えるかどうか。それが成長スピードに直結します。それには、マーケティングセンスと、自社製品とユーザーの理解に優れたグロースハッカーが必要です。
- 1. 現状把握
↓ - 2. 分析
↓ - 3. 仮説
↓ - 4. 優先順位づけ
↓ - 5. デザイン(機能、UX、UIの改善)
↓ - 6. 実装
↓ - 7. 効果測定
↓ - 8. 現状分析に戻る
基本的にこのような流れで進めていきます。現在の主流は、一人のスーパーマンたるハッカーが、すべてを推し進めていくものではありません。
社内でチームを組織し、マインドとゴール地点を共有し、みんなで進めていく。それが今のグロースハックです。
従来のWebサイト診断や改善施策では、A/Bテストによる遷移率向上やユーザーテストによる離脱ポイントの把握などが中心となり、既存のWebサイトをいかに改善し、その箱の中身を良くしていくかに重きが置かれていました。
グロースハックではもう一段上、製品やサービス自体のよりよい改善を目指していきます。そのためにユーザーからの定量的、定性的なフィードバックをとっていきます。
AARRRモデル
ところで、製品やサービスを利用するユーザーの動向をどのように把握し、問題点や改善点を割り出すのかという話をしましょう。
AARRRモデルを使っていきます。
- 「Acquisition」ユーザー獲得における問題点
- 「Activation」ユーザーの利用増加や利用体験上の問題点
- 「Retention」ユーザーの継続利用上の問題点
- 「Referral」ユーザーがサービスを他の人に勧める上での問題点
- 「Revenue」ユーザーが更なる課金行動をとるうえでの問題点
この分析モデルの場合、A→Rへと進んでいく段階でユーザーが振り落される、先細りのものだと勘違いしがちですが、あくまでもその先細りを抑えること、そして根本的な問題点をそれぞれ突き止めて、そこを徹底的に改善していくことが重要です。
そしてもう一つ、ここがもっとも重要です。
Referral(紹介:ユーザーがサービスを友人・知人に紹介するようにする)常に1人のユーザーをキープしつつ、新規ユーザーを獲得していきましょう。
事例
事例1
- メールアドレスをひたすら集めること70万件
→誰もが想像できるものの、誰もやらないことを実践。メールアドレスを集める」ただそれだけに特化し、ゆるぎないマインドでやり続けて成功を獲得。
AppSumo(Noah Kagan)
(引用:http://www.appsumo.com/ruby-rails-tutorial/)
事例2
- 顧客に商品を売ってもらえ!
→友人招待によるインセンティブ付与、具体的には容量アップでユーザーを爆発的に伸ばしました。
Dropbox
事例3
- 友達紹介で10ドルプレゼント
→現金決済サービスを提供している会社が、現金をばらまくという誰も考え付かない方法で成功。
Paypal
事例4
- まずは無料プランでお試しを
→古典的なグロースハックの手法。まずは使ってもらって、よかったら買ってもらうという、古き良き時代の商売みたいなやり方をかたくなに守り続けて成功。
Evernote
(引用:https://evernote.com/intl/jp/)
まとめ
テクニックよりマインドが、グロースハック成功の鍵!
ユーザー心理の理解や動機の強化することが、グロースハック成功の肝です。
そのために、プロダクトマネージャー、エンジニア、UI/UXのスペシャリスト、デザイナー、マーケティングなど、サービスを提供するすべてのセクションが協力することが必要です。目的はただ一つ、自社製品、サービス、ユーザーへの深い理解と、それを最善なものにしていくという強い気持ち、マインドですね、それがとても大切です。一体感、連帯感、チームワーク、ホスピタリティ、そういった類の熱い気持ちで仕事をしていく。それがないと成功しません。
グロースハックでは1日1%を成長させる意識が重要。1日1%も一年経てば、複利計算で38倍成長できるんですから!
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