レンタルサーバの種類と選び方
2020.05.14 Posted by watanabe.k
皆さんは、レンタルサーバについて、どれくらいの知識を持っているでしょうか?レンタルサーバは、ホームページを公開するためには必須のサーバです。自社でホームページを運営している方、あるいは、個人ブログなどを運営している方は、レンタルサーバを活用しているケースが多いでしょう。
しかし、既にレンタルサーバを利用している場合でも、レンタルサーバについて熟知している人は多くありません。これから初めてレンタルサーバを使ってみる人であれば、なおさらレンタルサーバについて分からないことだらけでしょう。いざレンタルサーバを探してみても、様々な種類のレンタルサーバが存在していて、どれが良いのか分からない、という人も多いはずです。
そこで今回は、初心者向けに、レンタルサーバの選び方を紹介しています。また、レンタルサーバの種類や基礎知識にも触れています。レンタルサーバ選びに悩んでいる人、レンタルサーバについて詳しくなりたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもサーバとは(サーバの種類)
まずは、サーバとは何か、簡単にご説明します。
一般的に、サーバには、狭義の意味と広義の意味が存在します。狭義の意味のサーバとは、「あるリクエストに対して、何かしらのデータを提供する仕組み」を指します。例えば、メールサーバやWebサーバは、狭義の意味のサーバに該当すると言えるでしょう。
一方で、広義の意味のサーバとは、上述のようなサーバを含んだハードウェア全体を指します。今回ご紹介するレンタルサーバは、広義の意味のサーバに該当します。
レンタルサーバとは
では、レンタルサーバとは何か、ご説明していきます。
レンタルサーバとは、その名の通り、「レンタルできるサーバ」を意味し、ホスティングサービスと呼ばれることも多いです。「ホームページを表示させるために必要な情報を、格納しておく場所」をレンタルする、というイメージでよいでしょう。
レンタルサーバのメリット
レンタルサーバには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
仮に、自分でサーバを構築し、管理しようとする場合を考えてみましょう。まず、サーバ用のコンピュータを購入し、設置する場所を確保する必要があります。回線契約含め、自分ですべての準備を行うためには、高額な費用と、専門的な知識が必須です。さらに、サーバを一日中稼働させておくと、もちろん電気代などのコストもかかります。また、サーバに何らかの不具合が生じた場合、自分で対処しなければならないので、時間も手間もかかります。
一方、レンタルサーバを利用すれば、サーバに関する運営管理は、すべて業者側で行ってくれます。ゆえに、専門的な知識は必要ありません。コストも抑えることができます。特殊な事情がない限り、ホームページを運営したい方は、レンタルサーバを活用するのが無難だと言えるでしょう。
レンタルサーバの種類
続いて、レンタルサーバの種類を紹介します。具体的には、以下の4種類です。
- 共用サーバ
- 専用サーバ
- VPS(仮想専用サーバ)
- クラウドサーバ
共用サーバ
まず、「共用サーバ」です。
共用サーバとは、1つのサーバを複数のユーザーで共有しながら利用するサーバのこと。レンタルサーバと言うと、最初に思い浮かぶのは、この共用サーバでしょう。他のサーバと比べて、扱いが簡単なので、初心者にもおすすめです。
共用サーバ最大のメリットは、料金の安さです。1つのサーバを複数のユーザーでシェアしているので、1人あたりの値段は低くなっています。
しかし、共用であるがゆえ、サーバ設定の自由度は下がります。また、サーバをシェアしている他のユーザーが、サーバに大きな負荷をかけた場合、自分のホームページの表示速度が落ちる可能性があります。他のユーザーの影響を少なからず受ける、というデメリットを頭に入れておきましょう。
専用サーバ
次に、「専用サーバ」です。
専用サーバとは、サーバ1台を1人のユーザーが占有する形のレンタルサーバです。サーバ1台を丸ごとレンタルするので、CPUやメモリに関しても、独占することができます。
専用サーバの主なメリットは、以下の通りです。
- 設定の自由度が高い
- 他のユーザーの影響を受けない
- 使用できる容量が大きい
一方で、以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。
- 料金が比較的高い
- 運用コストがかかる(サーバの構築運用を自分でしなければならない)
- 専門的な知識が必要
VPS(仮想専用サーバ)
続いて、「VPS(仮想専用サーバ)」です。
VPSとは、Virtual Private Serverの略で、仮想専用サーバと呼ばれることも多いです。1台のサーバを仮想的に分割し、分割された一領域を占有することができます。
複数のユーザーで1台のサーバを使用する、という点では、共有サーバと似ています。しかし、VPSでは、1台のサーバを分割し、ユーザーごとに領域を割り当てるので、専用サーバのように扱えます。
VPSは、共用サーバよりも自由度が高く、他のユーザーの影響を受けにくいと言えます。加えて、専用サーバよりも安価で利用することができます。
ただし、仮想サーバの構築や設定は、自分で行わなければなりません。ゆえに、ある程度の運用コストがかかります。
クラウドサーバ
最後に、「クラウドサーバ」です。
クラウドサーバは、どこからでもアクセス可能なクラウドサービスを利用したサーバです。VPSと同じく仮想サーバをレンタルする形になりますが、拡張性が高く、仕様を細かくカスタマイズできるというメリットがあります。
ただし、サーバを占有するわけではないので、他のユーザーの影響を受ける可能性があります。また、基本的に、従量課金制なので、データ通信料が増えれば増えるほど、利用料金が高くなっていきます。
レンタルサーバの選び方について
4種類のレンタルサーバについて解説しました。上述の通り、どのレンタルサーバにも、メリットとデメリットが存在します。そのため、ホームページの内容や目的に合わせて、最適なレンタルサーバを選ぶことが重要です。
レンタルサーバを選ぶ際は、特に、以下のポイントに着目しましょう。
- ホームページの規模に合ったレンタルサーバかどうか
- スペック(CPU、メモリ、転送量、表示速度など)
- サポート体制
具体例
例えば、個人で運営する小規模なブログであれば、「共用サーバ」を使うべきでしょう。専用サーバやVPSを使った場合、リソースを持て余す上に、無駄な費用を支払うことになります。
一方で、ECサイトやコーポレートサイトなど、大規模なホームページを運営する場合は、「専用サーバ」が適切でしょう。
まとめ
初心者向けに、レンタルサーバの選び方を紹介しました。ぜひ当記事を参考にしながら、ホームページの内容や目的に合ったレンタルサーバを探してみてください。
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