Gmailのメールが届かない・送れない原因と確認ポイントを解説
2024.03.21 Posted by takahashi.r
Gmailにメールが突然届かなくなった」や「先方に送信したはずのメールが届いていない」などと最近困ったことはありませんか?
このことは2023年10月にアップデートされ、2024年2月より施行されているGmailの新ガイドラインも大きく影響しています。具体的に何が原因でどういった対策が必要なのか、情報を模索中の方もいるでしょう。今回は、Googleが決定したGmailの新ガイドラインの具体的な内容とその対策方法について説明していきます。
目次
Googleが決定したGmailの新ガイドラインとは?
2023年10月に公開されたGmailの新ガイドライン情報によれば、新ガイドラインでは2024年2月以降、Gmailの個人アカウントは事前の設定を済ませていないと通常通りメールを送信できなくなります。個人アカウントとは、次のような特徴のあるアカウントです。
- メールアドレスの末尾が@gmail.comとなっている
- メールアドレスの末尾がgooglemail.comとなっている
新ガイドラインの適用は2024年2月1日からすでに実施されていますので、まだ設定が終わっていない方は、速やかに次の設定を済ませましょう。
送信メールを認証する (DKIM・SPFどちらかを設定)
DKIM・SPFなどという言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるでしょう。DKIM・SPFとは、送信ドメイン認証技術という認証の仕組みのことです。この仕組みがあれば、正当なメールサーバーからメールが送られてきたことを証明することができるため、なりすましメールでないことを証明することができます。目的はそれぞれ同じですが、手段が異なるため、下記に補足説明します。
- DKIM…電子署名を使って認証する。
- SPF…IPアドレスを使って認証する。
基本的にDKIM・SPFのどちらかで良いので設定しましょう。設定をしていないと一斉配信メールが届かなくなる可能性があります。
メール送信時にTLS接続を行う(TLS接続の配信システムを採用)
TLS接続とは、インターネットのブラウザとサーバーの通信データを暗号化することで、安全な送受信を確立するための仕組みのことです。こちらについては、TLS接続対応のメール配信システムを利用していれば、特別対策は必要ありません。そのため、メール配信システムが対応しているかどうかだけ調べておきましょう。
迷惑メール率を0.3%以下にする
今回のGmailのガイドラインでは、迷惑メールについての言及がありました。「迷惑メール率を0.3%以下にする」というものです。迷惑メールを抑えるには、下記の対策が非常に有効です。
- メール配信することを了承してくれているメールアドレスだけに送信する
- メール配信の登録解除フォームを必ず設置する
- メールの最後に、送信者情報と連絡先を明記する
- 封率などからメールリストを定期的に整理する
- 新規や古いメールアドレスについては、個別グループとして管理する
独自ドメインを使用する (フリーメールのアドレス配信は危険)
メールを配信する際は、Gmailではなく、独自ドメインを送信元のアドレスとして設定してください。Gmailアドレスを送信元アドレスとして設定すると迷惑メール判定を受けてしまいます。
独自ドメインとは、会社名やサービスを含めることができる自由度の高いドメインのことです。そのため、仕事で使っているドメインを使用すれば、特別問題はありません。
1日あたり5,000件以上のメールを送信する送信者は以下の2つも必須
1日に5,000件以上のメール配信をする場合は、通常よりもガイドラインの規定が厳しくなります。送信メールの認証については、DKIM・SPF・DMARCの全ての設定が必要となります。
電子メール認証の設定が完了したら、受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにワンクリック解除のフォームを準備しましょう。そもそも、配信解除に関する項目がなければ、特定電子メール法違反となる可能性があるため、記載し忘れている方は早めに記載しておきましょう。
「SPF」「DKIM」「DMARC」とは?
次に、それぞれの認証の仕組みについてご説明します。
SPF認証
SPF認証とは、送信元となるドメインが公式であることを証明する設定のことです。自社ドメインの管理画面からSPFレコードを記述すれば、簡単に設定できるためやってみましょう。
DKIM認証
DKIM認証とは、電子メールが正規サーバーから送られていることを証明するための設定のことです。自社ドメインの管理画面からドメインキーを設定すればDKIM認証の設定ができます。
DMARC認証
SPF認証とDKIM認証の仕組みを利用して、検証に失敗したメールの扱い方を宣言する設定のことです。こちらは、自社ドメインの管理画面からDMARCレコードを記述すれば、DMARC認証の設定ができます。
それぞれの認証の設定方法については、下記のコンテンツでも紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
Gmailが届かなくなるかも?Gmailが2月から迷惑メール対策を強化
https://www.site-shokunin.com/blog/other/6281.html
まとめ
今回のGmailの新ガイドラインについては、個人アカウントが対象となっていましたが、今後は独自ドメインのアカウントも対象となる可能性があります。
また、1日あたり5,000件以上のメールを送信する場合は、追加の設定も必要になるため、
注意が必要になります。
対策したからといって損になることはありませんので、早めに対策を済ませて安全なメール送信環境を整備していきましょう。
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