Microsoft Edgeが登場でどうなった?2016年版ブラウザシェア(PC&スマホ)
みなさんはパソコンやスマホでネットするとき、何のブラウザを使いますか。ほんのつい最近までは日本はIE天国でしたが、ついに(!)2015年10月にIEは2位に陥落、Google製のChromeが1位の座に付いたのです。
ここ数年、ブラウザをリリースする各社は実に様々なブラッシュアップを重ね、その性能差がほとんどなくなってきたことは事実です。
しかし細かい部分では、プログラムの解釈に違いがあり、すべてのブラウザそれぞれの「個性」が分かれていることは否めません。Webサイトを作成する側でも、複数ブラウザでの表示・動作確認は欠かせないタスクになっています。
パソコンのブラウザシェアとEdge
では日本におけるパソコンのブラウザシェアを見ていきましょう。2016年2月~4月のデータがこちら。
- 1位:Chrome 39%
- 2位:IE 31%
- 3位:FireFox 16%
- 4位:Safari 8%
- 5位:Edge 3%
- 6位:その他 3%
※2016年2~4月 StatCounter調べ
Chromeが1位ですね、フムフム。2位はIE、3位にFireFoxと…ん?5位のEdge(エッジ)ってなんだ?という方も多くいると思います。
これはマイクロソフトが開発した新しいデフォルトブラウザで、Windows10から導入されています。正式名称が「Microsoft Edge」。既存のブラウザの良いところだけを集め、作られたブラウザとささやかれていることから、使い勝手が良いんでしょう。額面通りに受け取れば、今後主要ブラウザの一つとして確実にシェアを拡大してくると思います。
IEがようやく2位になったわけで、やっとこさ日本も世界基準になってきたなあと、しみじみしますね。大半のユーザーが何の疑いもなくマイクロソフトの軍門に下っていた、いや、ブラウザを利用していた時代から、自分に合った使いやすいブラウザを自分で探すという時代になったんですから。
IEはWindows10にせっせと切り替わって行くうちに、Edgeにその立場を追いやられると思います。ただ、当初のもくろみ通りにWindows10への移行がすすまない現状を見ると、まだまだIEのシェアは急減しそうにないですね。現状では上位3ブラウザで80%を占めているため、Chrome・IE・FireFoxでの表示・動作チェックは必須ですね。
参考までに世界のブラウザシェランキングをご紹介すると…
- 1位:Chrome 50%
- 2位:FireFox 12%
- 3位:IE 10%
- 4位:Safari 3%
- 6位:その他 21%
<li5位:Edge 2%
※2016年5月 StatCounter調べ
Cromeが圧倒的です。IEは3位でわずか10%にすぎません。日本はそれだけパソコンの利用環境が恵まれているってことです。電気屋さんでパソコンを買い、家でそのまま使うというパターンが一番多いでしょう。外国では家にパソコンがない地域も多く、パソコンの利用環境はさまざま。その中で利便性と操作性で優位に立つChromeが圧倒的なシェアを獲得しているのもうなずけます。
スマホのブラウザシェア
スマホのブラウザシェアですが下記のとおりです。
- 1位:Chrome 50%
- 2位:FireFox 12%
- 3位:IE 10%
- 4位:Safari 3%
- 6位:その他 21%
<li5位:Edge 2%
※2016年5月 StatCounter調べ
iPhone大国の日本ではやはりSafariの利用率が高いですね。次いでChrome、Android(Android機種の標準ブラウザ)となっています。ChromeとAndroid合わせても30%そこそこですから、なぜか日本では圧倒的にiPhoneが大きなシェアを占めています。
Firefoxが全く登場しませんが、スマホ用ブラウザがリリースされていることすらご存知ない方が多いのではないでしょうか。ちなみに余談ですが、こちらも2015年に結節点があります。ChromeがAndroidを抜いたんですね。
世界に目を向けると…こちらのパソコンと同じく、Chrome35%が大きなシェアを持っています。2位はUC Brouwser20%、3位にSafariで18%。日本とはエラい違いですね。ちなみに2位のUC Brouwserはアジア圏で圧倒的な人気の中国製ブラウザです。Androidの搭載ブラウザで10億以上ユーザーがいます。
スマホサイトを作る際は、Safari、Chrome、Androidの上位3位でシェア90%となるためチェックは怠らないようにしたいですねー。
それともう一つ注意点があります。
スマホはパソコンのブラウザと違って、OSつまり機種に搭載されているオペレーティングシステム自体のバージョンが細かいです。その違いによって、同じブラウザでも表示や挙動が違ってきます。その点も念頭において、複数機種×3種類のブラウザでチェックが必要となりますよ。
まとめ
パソコンブラウザにおいて、現状はいわゆるモダンブラウザ(Web標準技術に準拠しているブラウザで、IE7以降がモダンブラウザの目安)が上位を占めています。しかしIEからEdgeの切り替えが現在進行中で行われているので、今後Edgeのシェアの伸びには注目して行きましょう。
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