GoogleAnalyticsに新しい計測タグ「gtag.js」。使うにはまだ早い?
※2023年9月29日追記
Googleアナリティクスは2023年7月からGA4(Google Analytics4)へ移行しました。GA4の概要についてはこちらをご覧ください。
2017年8月に新しい計測タグ「gtag.js」が公開されました。名称は「Global site TAG」です。
「Global site TAG」とは
8月の段階ではBETA版とされていて、正式リリースではありません。
しかしGoogleAnalyticsを設置する際、はデフォルトで「gtag.js」を使うように表示されます。
ここ1ヶ月でアナリティクスを新しく設置した方は注意が必要です。
知らずにBETA版のタグを設置してしまっているかもしれないからです。
アナリティクスのアカウントをお持ちの方は、メニューの管理>プロパティ設定>トラッキングコードの画面を見てください。
下記の記載が見つかるはずです。
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Webサイトのトラッキング
Global Site Tag (gtag.js)
このプロパティで使用できる Global Site Tag(gtag.js)トラッキング コードです。このコードをコピーして、トラッキングするすべてのウェブページの内の最初の要素として貼り付けてください。ページにすでに Global Site Tag が配置されている場合は、以下のスニペットの config 行のみを既存の Global Site Tag に追加してください。 ——————————————- BETA版にも関わらずオフィシャルな記載がされているため、計測タグのことを何も知らないと、新しい「gtag.js」を使った方が良いように感じてしまうかもしれません。しかし、あくまでBETA版である点を忘れてはなりません。 いままでのGoogleのサービスの経緯を見ていても、細かな変更を知らないうちに行うことが多々あります。 タグが「急に動かなくなる」「急な仕様変更」などがありえます。そういったことから「gtag.js」は現段階では使わずに、現行の「analytics.js」を使った方が無難です。
タグの設定については下記に方法が記載してありますので、参照してください。
「サイトに analytics.js を追加する」
「analytics.js」と「gtag.js」で何が違う?
計測タグを変えただけで一体何が違うのでしょうか。
GoogleAnalyticsのタグは古い順番に、「urchin.js」「ga.js」「analytics.js」があります。多くの人は「analytics.js」を利用しているはずです。
実際のところ、現段階ではどれを使用してもほとんど変わりません。いまのところ変わったとされる点は「イベント計測」の際に必要な、タグの記述方法だけです。
いままで、イベントを計測する場合はカテゴリ・アクション・ラベル・値の4種類を組合せながら計測を行う方法となっていましたが、各項目に変数を指定することができるようになり、より詳細な棲み分けが可能となりました。
「gtag.js」のメリット
「gtag.js」を使うことで以下のメリットがあると説明されてはいるものの、詳細のリンク先が日本語表示できないので、今一つ不明な部分が多いのも事実。
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Global Site Tag(gtag.js)を使用すると、Google のWebサイトの測定、コンバージョン トラッキング、リマーケティング サービスでのタグ設定が合理化されます。タグの管理や実装も容易になります。また、公開される最新の動的な機能や統合のメリットをすぐに活かすことができます。
詳細(https://support.google.com/analytics/topic/7476230)
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かいつまんでいうとトラッキングやリマーケティングでのタグ管理、実装が簡単になるのと、これから公開される機能が使いやすくなるという話です。
※2017/10/2現在、それまでは表示されていたanalytics.js のコードとTracking with gtag.js(BETA)という記述がなくなっています。そのため、これから新規でアナリティクスでの計測を行う際には、gtag.jsでの設定が望ましいと思われますのでご注意ください。
まとめ
今後追加されると思われる新機能やセキュリティ面などを見据えた今回のタグアップデート。
現段階では相違点があまりないように思えるが、今後こちらが主流になることはほぼ間違ありませんので、頭の片隅に入れておくと良いかもしれませんね。
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