Webデザインに関する各種検定や資格
Web製作やWebデザインに関する資格や検定は数多く存在します。名称も似たものが多いため、間違えないように気をつけましょう。主要な資格を紹介しますので参考にしてみてください。
ウェブデザイン技能検定 【国家資格】
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■等級
1~3級
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■合格基準
100点満点中70点以上
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■使用アプリケーション
【1級】PC及びソフトウェアを受検者本人が持参
【2級】ウェブコンテンツ作成ソフトウェア
【3級】テキストエディタとブラウザ
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■公式サイト
[ウェブデザイン技能検定]
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2007年から実施されているウェブ業界唯一の国家資格です。2、3級の合格率は50%前後、1級は10%ほど。資格習得後は「ウェブデザイン技能士」となります。できて間もない資格のせいか、資格者は少なめ。出題範囲が広いので、今後学生のうちに取得する割合が増えれば、基礎能力の判断材料になりうる可能性も。
Webデザイナー検定 【民間資格】
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■等級
エキスパート、ベーシック
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■合格基準
100点満点中70点以上
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■使用アプリケーション
なし(マークシートのみ)
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■公式サイト
[CG-ARTS協会Webデザイナー検定]
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CG-ARTS協会主催の民間資格です。Webサイトの計画・制作・デザインの基礎知識の理解と応用能力を判断します。年2回実施され、合格率はベーシックで約85%、エキスパートで約60%。実技がないので受けやすいですが、実践能力の判断材料にはなりづらいかもしれません。
Web関係の民間資格は、非常に数が多いです。たくさん取得しておけば良いと言うわけではなく、必要なものを選んで取得して技術力を伸ばしていきましょう。
ホームページ製作能力認定試験 【民間資格】
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■等級
なし
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■合格基準
得点率60%以上
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■使用アプリケーション
HTML編集ソフト
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■公式サイト
[サーティファイホームページ制作能力認定試験]
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サーティファイ主催の民間資格です。基本的な用語などを理解しつつ、標準的なホームページをつくる能力を判断します。ホームページ作りの基礎になる内容なので、Web関係の資格として最初に試すにはよいでしょう。
Webクリエイター能力認定試験 【民間資格】
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■等級
エキスパート、スタンダード
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■合格基準
得点率65%以上
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■使用アプリケーション
なし(マークシートのみ)
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■公式サイト
[サーティファイWebクリエイター能力認定試験]
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このほかのサーティファイ主催の認定試験としては「ネットマーケティング検定」、「Flashクリエイター能力認定試験」があります。他社のホームページをつくる場合、クライアントとのコミュニケーション能力は重要になってきますから、前者はより実践的といえるでしょう。後者も実践的なのですが、Flashを使ったサイトが減る傾向にあるため、判断が難しいところです。
以下はおまけでベンダー資格もとりあげてみました。
マイクロソフト認定プログラム(MCP)
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■公式サイト
[マイクロソフト認定プログラム]
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マイクロソフト社が認定するベンダー資格で、世界150カ国以上で実施しています。等級はアソシエイト、エキスパート、マスターに分かれており、試験にはシステムエンジニア向けやプログラマ向けなど複数の種類があります。Webデザイン関係であれば、試験番号70-480「HTML5 と JavaScript および CSS3 との組み合わせによるプログラミング」などがいいでしょう。最近流行のjQueryについても扱います。参考用テキストも数多く用意されているので、理解力を深めるためにもチャレンジしてみると良いでしょう。
アドビ認定エキスパート(ACE)
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■公式サイト
[CG-ARTS協会Webデザイナー検定]
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アドビ社が認定するベンダー資格です。主製品の知識や操作方法などを世界共通資格として認定します。アプリケーション別に試験が用意されているので、PhotoshopやIllustratorなどを取得しておくとよい目安になるでしょう。合格率は非公開ですが、すぐに合否判定が出るのが魅力です。
ベンダー資格は難易度も高めですが、世界共通の実力なので世間の認知度が高いのがポイントといえるでしょう。Web業界は技術進歩が早いため、資格だけにたよっていると仕事ができなくなってしまいます。どんどんと新しい機能が追加されてきますが、基本となる操作を覚え、応用する技術が欠かせません。実力がどの程度かを判断してもらうためには、自分の作品をたくさんつくり、アピール材料を増やしていくと良いでしょう。
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