より重要視されるYMYLについて ハイクオリティなYMYLのコンテンツとは
2021.04.22 Posted by hosobuchi.m
Googleは、YMYLに該当するジャンルの品質評価基準を非常に厳しく設定しています。コロナの感染拡大により、YMYLに該当するジャンルの情報が多く出回っていますが、どういった内容ならGoogleに高品質と認知してもらえるのでしょうか。
今回は、ますます注目を集めるYMYL該当ジャンルの詳細や高品質ページの例についてわかりやすく解説していきます。
目次
YMYLとは
まずは、YMYLについて概要を簡単に解説します。
『今月初旬に実施されたGoogleコアアップデートと対策』でも少し触れていますが、YMYL とは“Your Money or Your Life”の略でGoogle のガイドラインで示されている医療や健康、美容、金融など、人の命や人生と深く関係しているジャンルのことです。
わかりやすく伝えるのなら、その情報が人の人生を変え、大きな影響を与える情報のことです。たとえば、コロナウイルスに関する情報は、人の生命に影響を与えるため、YMYLに含まれるということです。
YMYLとE-A-T
YMYLジャンルにおいては、特にE-A-T(品質評価の基準の一つ。情報の「専門性・権威性・信頼性」を評価する基準です。詳しい説明は、こちらご覧ください。)が重要視されています。なぜなら、YMYLジャンルは、人々の命に係わる情報だかたらです。そのため、より間違いのない情報を求められることからE-A-Tにおける専門性・権威性・信頼性の高さが重要視されています。
つまり、YMYLジャンルについて記事作成をする場合は、次のポイントを押さえておいた方が良いでしょう。
・記事作成者は、だれなのか
・記事作成者は、どういった社会的評価を受けているのか
・記事作成者は、国家機関が認証している専門的な資格を有しているのか
・法人の代表者、または匿名性の高い個人なのか
・情報に根拠はあるのか
・引用や推測ではなく、正確性の高い一次情報であるのか
YMYLに分類されるトピック(ジャンル)とは
次に、Google検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)に明記されたYMYLに分類されるトピックを例示していきます。
①ニュースと時事問題
政治・経済・国際ニュースなど、世界に影響を与える要素の強いニュースがYMYLに分類されます。一方で、日常性の高いものやエンタメなどの重要性の高くないものは、YMYLに分類されません。
②市民の権利、政府、法律
選挙投票や公的機関、社会福祉、法的問題など、市民の権利や政府、法律に関する情報は、YMYLに分類されます。たとえば、市民の権利で法的問題を眺めてみましょう。親の離婚、離婚における子供の親権、遺言の法的履行、養子縁組などは、人間であればだれもが有している市民を維持する権利になります。こういった繊細な情報は、慎重に扱う必要があります。
③金融情報
税金や株式投資、銀行、保険などに関して、情報提供しているページで、特にオンライン上で決済や送金できるページは、YMYLに分類されます。投資情報は、人の資産に大きな影響を与えます。他にも、決済や送金が可能な銀行や決済サービスなどは、ひとつのミスが大きなリスクに繋がっていくため、注意が必要です。
④ショッピング
商品を検索したり、買ったりできるECサイトは、金銭的な契約が交わされる大切な場所となるためYMYLに分類されます。
⑤健康と安全
病院や薬、緊急情報など、命の危険に関係する情報を提供するサイトは、YMYLに分類されます。
⑥人々のグループ
慈善団体や人種、生涯、年齢、性別など、人々のグループに関する情報を提供しているページは、YMYLに分類されます。人種、民族、宗教などについての情報は大きく人権にかかわってきます。
⑦その他
栄養学や仕事検索、住宅情報、大学の選び方などは、人の生活の在り方に大きな影響を与えるため、YMYLに分類されます。
YMYLジャンルにおいてガイドラインが示す高評価ポイント
Google検索品質評価ガイドラインにある、「④ショッピング」と「⑥人々のグループ」のジャンルの高品質Webサイトの例より、評価のポイントをご紹介します。
④ショッピングサイトについて
- 会社オリジナルの製品、なおかつ専門性の高い商品を扱っている。
- 多くのコンテンツがあり、1ページ内にタブを採用し、多くの情報が網羅されている。
- カスタマーサービスについて詳細を明記している。
- 購入したユーザーの評価を手軽に閲覧できる。
- 他の製品との機能性の比較、動画による見え方の説明など、別のページを確認しなくても、比較検討が容易にできる。
⑥人々のグループにおけるわかりやすいポイント
- だれがどのような目的で運用しているのかが明白。
- 組織としての信用の高さがわかりやすく記されている。
他にも、ピューリッツァー賞など「権威ある賞の受賞歴」があるNewsサイトが高品質なWebサイトの例として挙がっていました。この受賞歴はユーザーが信頼する裏付けとなります。
上記の例からも、E-A-Tの対策がいかに重要かがわかります。具体的なE-A-Tの対策は弊社ブログ「より重要視されているE-A-Tって何? Web検索品質アップを目指す」をご覧ください。
まとめ
普段から健康や生活についての情報は正しく紹介されるべきですが、コロナ禍で状況が変化する毎日の中で、よりYMYLについての正しい情報が求められています。自社でYMYLに該当する情報を扱う場合は、どこから情報を取得したのか、一次情報として高く評価できるのか、慎重に判断しながら情報発信をする必要があります。
今後も時代の変化とともにGoogleがYMYLのジャンルのアップデートをどのように行っていくのか見守っていきましょう。
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