URL末尾のトレイリングスラッシュとは?SEOへの影響は?
2022.04.21 Posted by minagawa.h
※2023年5月19日に最新の情報に更新しました
WebサイトのURLを閲覧していると、URLの最後に“/”がついているサイトとついていないサイトがあります。自社のWebサイトでも、/有り無し両方とも表示できる状態となっている会社も多いのではないでしょうか。
この末尾に表示されている“/”は、トレイリングスラッシュといいます。SEOの観点で気になるのは、トレイリングスラッシュがあるかないかで、検索エンジンにおける順位に影響がないかということです。
今回は、トレイリングスラッシュとはいったいどのようなものなのか、スラッシュの有り無しで検索エンジンのSEOにおいてどのように効果が変わってくるのかについてわかりやすく解説していきます。
目次
トレイリングスラッシュとは
トレイリングスラッシュとは、URLの最後につくディレクトリを示すスラッシュのことです。ディレクトリを示すスラッシュと聞くと、少し難しそうなイメージをもってしまうかもしれません。
ここで、トレイリングスラッシュの有り無しの事例をご紹介します。
https://www.weblab.co.jp トレイリングスラッシュなし
https://www.weblab.co.jp/ トレイリングスラッシュあり
サイトによって、最後にスラッシュがあるサイトもあれば、ないサイトもあります。この違いはなんなのでしょうか、SEO対策のためにはどちらがいいのでしょうか。
有り無しどちらでもいい
結論から言うと、トレイリングスラッシュの有無は、SEOに直接の影響を与えません。
一般的にトレイリングスラッシュ無しのURLを入力した場合、サーバーはトレイリングスラッシュを付けたURLとしてリダイレクト処理します。
これはGoogle のWebクローラーであるGooglebotの場合も同様のため、重複コンテンツとして扱われることは無く、SEO対策として気にする必要はありません。
たいていのサーバーではトレイリングスラッシュ有にリダイレクト処理されるためです。しかしサーバーの設定がリダイレクト処理をしない設定となっていた場合、サイトが正しく表示されないため注意が必要です。
トレイリングスラッシュの有無による違い
トレイリングスラッシュの有無による違いはあるのでしょうか。
トレイリングスラッシュ無しのルートドメイン(ドメイン名だけが表示されたURL)にアクセスしようとした場合、主要なブラウザはトレイリングスラッシュをつけた状態でサーバーにリクエストを送信します。
そのリクエストを受け取ったサーバーは、index.phpやindex.htmlなどの規定のドキュメントをリクエストの答えとして返します。そのため、ルートドメインの場合、トレイリングスラッシュ有りで処理されてしまうということです。
しかし、ルートドメイン以外のサブディレクトリでは、トレイリングスラッシュの有無によって異なるURLとして処理されます。
https://www.weblab.co.jp/blog トレイリングスラッシュなし
https://www.weblab.co.jp/blog/ トレイリングスラッシュあり
このときブラウザはサーバーに
/blogの場合はblog.htmlなどの特定のファイルをリクエストし、
/blog/の場合はblogというディレクトリをリクエストします。
つまり、サブディレクトリに関しては、トレイリングスラッシュの有無で別の処理がされるというわけです。
しかし多くのサーバーはスラッシュ無しの場合に自動でスラッシュ有りに変換し、リダイレクトするため処理は別ですが、同じ規定ドキュメント(index.htmlやindex.php)を返します。
少し難しい話になってしまいましたが、つまりトレイリングスラッシュの有無によって表示されるまでの手順は違えど、結果としてユーザーは同じページを閲覧することができます。
トレイリングスラッシュの有無に関する注意点
1.URLはトレイリングスラッシュ有りで統一する
上記の通り、スラッシュの有無によって結果が異なることはほぼありません。
しかし、スラッシュが無い場合は手順にリダイレクト処理が加わるため、Webサイトの表示速度が落ちる可能性があります。
表示速度が落ちるとユーザーの離脱率が上がるだけでなく、Googleの検索順位評価も落ち、結果的にSEOに悪影響を与えます。
リダイレクト処理の不要な「トレイリングスラッシュ有りに統一する」のがベターでしょう。
2.サーバーのリダイレクト設定を確認する
たいていのサーバーの設定ではトレイリングスラッシュ有にリダイレクト処理されるようになっていますが、もしリダイレクトしない設定となっていた場合、正しくサイトを表示することができません。
また、スラッシュ有りで統一していたとしても、ユーザーが誤ってスラッシュ無しをリクエストすることがあるかもしれません。
たいていのサーバーは設定されているはずですが、念のため確認しておくことを推奨します。
まとめ
トレイリングスラッシュの有無によるリダイレクトを減らすため、URLの正規化を行いましょう。httpsとhttpの統一や、wwwの有無の表記の統一と一緒に行うのがよいでしょう。
トレイリングスラッシュ有無によるSEOへの直接の影響は現在はありませんが、今後Googleの検索結果評価基準が変更される可能性が無いわけではありません。表示速度のためにもトレイリングスラッシュ有りに統一しましょう。
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