生ログについて
今回は、生ログについてご紹介します。
生ログとは、Webサーバの動作を記録したデータのことです。
Webサーバは、ユーザがサイトにアクセスするたびに動作するため、
Webサーバの動作記録はそのサイトにおけるユーザのアクセス記録でもあります。
アパッチに記録される生ログの例です。
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◆アパッチサーバのコモン(標準形式)ログ
000.000.000.0 – – [21/Oct/2008:01:10:02 +0900] “GET /index.html HTTP/1.1” 200 278
◆アパッチサーバのコンバインド(結合形式)ログ
000.000.000.0 – – [21/Oct/2008:01:10:02 +0900] “GET /index.html HTTP/1.1” 200 278
“https://www.weblab.co.jp/index.html””Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows
98;Win 9x 4.90)”
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記述を右から読んでいきます。
◇コモン(標準形式)ログ・コンバインド(結合形式)ログ共通
■アクセス元のIPアドレス : 000.000.000.0
(訪問者を特定するIPアドレスです。同じIPアドレスで連続的に訪れているアクセスは、
同じ人というのが基本です。)
■アクセスされた日付と時刻 : 21/Oct/2008:01:10:02
(リクエストを受けた時刻です。同じ人が次のページをリクエストした時刻との差をとると、
滞在時間がわかります)
■アクセスされたファイル名 : index.html
(見られたページです。)
■状態表示(ステータス) : 200
(202は正常終了、404はファイルがない状態です。)
■転送容量 : 278
(リクエストされたファイルの重さです。)
◇コンバインド(結合形式)ログのみの記録
■リファラ(参照元) : https://www.weblab.co.jp/index.html
(クリックしてリクエスト信号が発生した時、ブラウザのアドレス欄に表示されていたURLです。
どのサイトから来てくれたのかがわかる重要項目となります。)
■エージェント : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98;Win 9x 4.90)
(閲覧者のOS、ブラウザが分かります。携帯電話では、画面解像度や色数などの情報もここに残ります。)
サーバログ型のアクセス解析プログラムは、基本的にこの生ログを参照して解析を表示しています。
生ログは、テキストの状態でわかりづらいですが、
ローカルソフトにダウンロードしてきた生ログを解析するソフトもあります。
下記は、アパッチのログをあらゆる項目で解析することができるフリーツールとなります。
http://home.ns01.info/circle/
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