検索キーワードの「トレンド」を知る
先月、Googleが「Google Insight For Search」という新たな検索キーワード調査ツールを公開しました。
これは、Googleで検索されたキーワードの統計情報を調べられるサービスで、キーワードのトレンドや、人気(検索ボリューム)の推移を時系列で調べることができるというものです。
以下のグラフは、2004年から現在にかけての「ETF」のキーワードの検索ボリュームの推移を調べたものです。
価格がTOPIXや日経平均などの株価指数、商品価格、商品指数などに連動するようにつくられている、上場投資信託「ETC」。
一般的な投資信託よりも売買チャンスが多いこと、資金運用コストが割安であることなどのメリットを持ち、2007年頃から日本でも注目を集めはじめました。検索ボリュームもその時期から現在に至るまで上昇傾向にあることがわかります。
また、複数のキーワードを指定して、比較することも可能です。
以下のグラフは、同じく2004年から現在にかけての「野球」と「サッカー」のキーワードの検索ボリュームの推移を調べたものです。
このデータから、
- 高校野球の開催時期(7、8月)に「野球」の検索ボリュームが増加
- 野球のシーズンオフの11~2月は「サッカー」の検索ボリュームが「野球」を上回る
- ワールドカップの開催時期(2006年5~6月)に「サッカー」が「野球」の検索ボリュームを上回る
など、年間を通しての検索ボリュームの傾向を読み取ることが出来ます。
上記のような、キーワードごとの検索ボリュームの変動は、アクセスログにも反映されてきます。
「アクセス数が落ちている」=「SEO対策不足」として、更にキーワードを詰め込む等の対策を取ることは、場合によっては逆効果にもなりかねません。自サイトで最適化しているキーワードの検索ボリュームにも
季節によって変動があるということを理解した上で、ログ解析・SEO対策を行なうことが重要です。
自サイトの検索キーワードの検索ボリュームは上向きなのか。それとも落ち目なのか。
または、季節によって変動の大きなキーワードなのか。是非このツールを活用して、より効果的なWebサイトの分析を行ってみて下さい。
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