リダイレクトの種類や回数はSEOにどう影響する? Googleの中の人の回答
今回は「リダイレクト」についての話題です。
自動的に別のページへ転送する、アレです。
なぜ今回リダイレクトを話題にしたのと言いますと、リダイレクトするとSEOの効力はどうなんだ?という質問を多く受けるようになったからです。
結論から言うと、SEO的にはマイナスの影響はありません。
なぜマイナスの影響がないのか、以下で詳しく説明していきます。
リダイレクトには種類があるって知ってた?
Webサイトのリニューアルや、期間限定のキャンペーンページなど、 Webサイトを長く運営しているほど、リダイレクトを利用する場面は多くなってきます。
その際に、301、302、307などのリダイレクトを用途によって、使い分けています。
ちなみに、301リダイレクトはURLが恒久的に変更された場合に使う転送処理のステータスコードのことです。302は一時的な転送を意味するコード、307はブラウザが自動的に行う内部リダイレクトを指します。
SEOの効力は引き継がれるのか
リダイレクトさせた場合のSEOの効力はどのように引き継がれるのか、実はこれまで明らかになってなかったのですが、つい最近Googleからコメントがあったのです。
それはアメリカのウェブマーケティングイベントでのこと。
米SEOメディア TheSEMPost のジェニファー・スレッグ氏がGoogleに対して下記の様に質問しました。
“Webサイトでリダイレクトを使う時、どういう方法でリダイレクトしているか、Googleは問題にするのでしょうか?301、302、307といったリダイレクトの方法があるが、Googleから見たらどれも全部適切なものなのでしょうか?ページのSEO評価※ も適正に引き継いでくれるのでしょうか?”(引用)
これに対しGoogleのスポークスマンであるゲイリー・イリェーシュ氏は、こう返しました。
“気にしなくても良いですね。使いたいものを、あなたにとって意味があるものを使うといいです。”(引用)
Oh!really?
とジェニファーが言ったかどうか知りませんが、この回答から、どのリダイレクト方法でもSEOの評価は問題なく引き継がれると、確認できたわけです。
リダイレクトの繰り返しは問題になる?
またリダイレクトを繰り返すことは悪影響につながるのか?という質問に対して、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は
“いや、リダイレクトの繰り返しが問題になることはない。
一般的に言えば、ユーザビリティのためにはリダイレクトの数を減らすことを推奨している。可能ならば、最終の URL に(直接)リダイレクトしたほうがいい。
とはいえ、PageRank や、そのほかのランキングシグナルの受け渡しに関しては、リダイレクトの繰り返しは問題にはならない。1つ覚えておくことがあるとしたら、5回までのリダイレクトを私たちはその場でたどるということだ。リダイレクトが5回を超えると、次のクロールのサイクルに回される。重要だと考えているURLが、5回より多くのリダイレクトを経ているなら、修正した方がいい。リダイレクトの繰り返しは、特にモバイルでは表示速度が非常に遅くなる。”(引用)
かいつまんで言うと、
リダイレクトはSEO問題ないけど、あまり繰り返すとユーザーが怒っちゃうから良くない、5回までがイイよ、6回目以降はリダイレクト処理しないから。
ってことらしいです。
実は以前のアルゴリズムでは301リダイレクトを重ねることで評価が損失していたんですが、この発言から現在は評価の受け渡しに損失は起きていないことが分かりますね。
5回以上のリダイレクトを経ているなら修正したほうがいいと言っていますね。これはGoogleの公式ドキュメントにも、「5回を超えるリダイレクトはクロールを停止し、404として処理する」と明確に書かれているんです。だから修正しましょうって、親切に言ってくれたわけです。
まとめ
今回のブログをまとめますと、ポイントは2つです。
・リダイレクトの種類によってSEOの評価はチャラにならない、
・5回未満のリダイレクトであれば、重複したリダイレクトであっても、評価が低くなることはない
しかし、重複したリダイレクトは特に、モバイルで応答速度が低くなるため推薦はされない。ということが分かりました。
とはいえ、リダイレクトを繰り返すのもユーザーにとってはあまりよろしくないかもしれません。
リダイレクト=ユーザビリティの低下である。と見るかはあなた次第です。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
2024.10.23
2024.09.20
2024.07.24