要注意!ドメイン変更がSEOに与える影響とは
Webサイトリニューアルの際に、サーバーを変更するだけでなく、ドメイン変更を同時に考える方もいらっしゃると思います。
しかし、ドメイン変更にはリスクが伴います。ドメインの変更にはどんなリスクがあるのか、しっかりと知ったうえで対応しないとちょっと危険です。
そこで今回は、ドメイン変更がSEOに及ぼすリスクや影響についてご紹介したいと思います。
ドメイン変更のデメリット-せっかく積み上げたサイト評価がゼロに
では早速、ドメイン変更におけるデメリットをご紹介しましょう。
Webサイトのリニューアルにおいて、サーバーの変更はSEOに直接の影響はありません。
しかし、ドメインの変更には、「SEO」の観点からデメリットがあります
検索エンジンがWebサイトを掲載する順位、つまりSEO上の順位はそのWebサイトのコンテンツや外部サイトなどからのリンクほか、いろいろな決定要因があります。
ずっと同じドメインでWebサイトを運用していると、そうしたSEO上の評価が蓄積していきます。これがいわゆるサイトパワーになっていくわけです。
ドメインの変更によって、検索エンジンが”新しいWebサイト”と認識すれば、これまでせっかく積み上げてきた実績がなくなってしまいます。だからドメイン変更を行うともったいないんですね。
Webサイトを運用している側から見ればAというWebサイトがリニューアルしたにすぎなくても、検索エンジンにとってみればAと言うWebサイトが消え、新たにBと言うWebサイトが出現したので、またこのサイトについて新しい評価を下そう!となります。
新しいWebサイトとみなされれば、検索上位に来るはずがありませんから、今まで獲得していた流入数が大幅に減ってしまうケースもあるんです。
ドメインには年齢がある
ドメインは取得してから時間がたっていればその分SEO上の価値が上がります。ドメインの年齢をドメインエイジと呼びますが、これはドメインを取得してからの年月のことです。
SEOでは、ドメインが古ければ古いほど、検索エンジンのアルゴリズムに高く評価される傾向があるとされています。これは大変価値のあるものなので、維持していくべきです。
上記問題を解決するために
ドメイン変更の際には必ずリダイレクト処理を行いましょう。
リダイレクトとは、検索エンジンにWebサイトのURL変更(お引越し)を通知するための処理です。
5秒後にWebサイトが自動的に切り替わります、的なアレです。
リダイレクトの方法には、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の2種類あります。
「301リダイレクト」
新しいドメインでWebサイトを運営する場合、こちらです。
「302リダイレクト」
一時的な転送処理がこちら。リダイレクト先のドメインは一時的に使い、そのあとは古いドメインに戻る場合です。
「301リダイレクト」の方法
手順
- 「test.htaccess」というファイルを作成
- 「test.htaccess」をメモ帳で開く
- ファイル内に以下を記述
1 <IfModule mod_rewrite.c>
2 RewriteEngine On
3 RewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www.AAA.com)(:80)? [NC]
4 RewriteRule ^(.*) http://www.BBB.com/$1 [R=301,L]
5 </IfModule>
AAA=古いドメイン
BBB=新しいドメイン
- 記述後の「test.htaccess」をFTPにてサーバーにアップ
- ファイル名を「test.htaccess」から「.htaccess」に変更
リダイレクトしない場合は、契約サーバーに問い合わせを行いましょう。
ちなみにいつまでリダイレクト処理を行うべきかですが、結論から言うと、旧ドメインはずっと保持し続けたほうが良いです。
先ほども言いましたが、旧ドメインでのWebサイトの評価を完全に引き継ぎ、また流入してくるユーザーを全て確保できるからです。
もちろん古いドメインを保持することで費用は掛かりますが、その部分を差し引いてもメリットは少なくありません。
1年、2年と節目毎に様子を見ながらリダイレクトを解除するタイミングを見極めていくのがベターです。
まとめ
今回ご紹介した点をふまえ、ドメイン変更を行う際には必ずリダイレクト処理を行うことを忘れないようにしましょう。
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