SEOの観点から考えるタグクラウドのメリット・デメリット
タグ(Tag)というと、服などについている値札を思い浮かべる方も少なくないと思います。この「タグ」、ネット上ではブログやワードプレスなどのWebサイトでよくみられる、いわゆるキーワードを指します。
表示されているタグをクリックして、別の関連するページを訪問したり、興味のありそうなネタを探したりすることができます。
さてこのタグ、実は「タグクラウド」なるコンテンツがあることをご存知でしょうか。
タグクラウドとは?
ブログの記事など、Webサイトごとに主要なワードをタグ登録し、それに紐づいたページや記事を一覧としてまとめ、コンテンツ化したものがタグクラウドです。
あれ?普通のタグよりなんかでっかいな?と違和感を抱くタグに遭遇したことがあるかもしれませんが、それです。それがタグクラウドです。
画像ではないため、大小大きさを変えたりなどの見た目の編集もCSSで行えます。加えてカテゴリなど、すでに内容が指定されているアーカイブとは異なり、手軽に数多くのタグを設定できるのが利点としてあり、タグ1個ごとにページが1ページ増えることになります。
カテゴリとの違い
ちなみにブログでよく見るカテゴリというのは、たとえばスポーツ、社会、芸能、グルメといったようにテーマを分岐させた記事をまとめたものを指します。つまり大きなテーマが前提としてあり、そのカテゴリにある記事はその大テーマに沿ったものしかないという意味になります。
一方で、タグ付けされた記事は全て同じカテゴリに属するとは限りません。たとえばタグ付けされたニュースというワードの場合、それがスポーツ、芸能、経済、ファッション、医療などのニュースである可能性もあるわけです。
またタグのアンカーテキストと、そこに表示されている記事の内容が異なることもよくあります。
タグクラウドがSEOに与える影響
タグクラウドはSEO的に見た場合、良い面も悪い面もあります。
まず良い面ですが、タグクラウドがあればユーザーの内部回遊率がアップします。
タグクラウド自体内部リンクの塊なので、ユーザーが一つのタグを押せば、そこから興味のある記事へと次々に遷移してくれる可能性が高まり、結果としてWebサイトのパフォーマンス向上につながります。
またもう一つのメリットとして、タグごとに新たなページが増え、インデックス数=URLの数が増加し、検索エンジンにランキング付けの対象として見てもらえるという点があります。検索されたキーワードに関連するコンテンツが豊富にあると認められれば、検索順位アップの可能性も出てきます。
一方で、タグクラウドは同じようなコンテンツが含まれるタグがたくさん作られる可能性=重複コンテンツではないにせよ、それに近いページができあがってしまう可能性も秘めています。これはSEO的には大きなマイナスで、順位下げの原因にもなります。
加えてタグの量産により、1個のタグにつき含まれるコンテンツが1つ2つしかない少ないなどの事態を生み、結果中身の薄いページが量産されてしまうというデメリットもあります。こちらもSEO的には大きなマイナスとなります。
こちらの対策としては、noindexをタグページに設置するのがベターです。noindexとは価値のないページを検索エンジンに認識させないようにするHTMLタグです。このタグ設置でWebサイト全体の価値を下げることなく管理できるようになります。
まとめ
タグクラウドは適切に運用すれば、内部回遊率の上昇やインデックス数の増加などSEOに良い影響を与えてくれます。
自社のWebサイトに設置する際には「なんとなく」で設置するのではなく、目的をよく考えて上手く利用し、順位の上昇を目指しましょう。
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