「SXO」ってなに?進化するSEO対策
SEOはなんとなくわかっているけど、SXOについて詳しく知っている方はあまり多くないかもしれません。
今回ご紹介するSXOは「検索体験の最適化」で「検索エンジンの最適化」であるSEOよりも、ユーザーの利便性に重きを置いていることが特徴です。
まずはSEOについておさらい
SXOについてお話しする前に、SEOをちょっとおさらいしてみます。
SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、直訳すると「検索エンジン最適化」です。GoogleやYahooなどの検索エンジンにおいて、自社Webサイトのページが他のページよりも上位表示されるようコンテンツを最適化することを意味します。
たとえば当サイトの場合「Web制作」というキーワードでSEO対策を行なっています。
ユーザーが”Web制作”という文言を単独、あるいはほかの言葉と組み合わせて検索したとき、その検索結果画面で私たちのWebサイトが上位に表示されることを目指しコンテンツの最適化をしています。
2019年9月現在「Web制作」で検索してみると、348,000,000件ものページがヒットします。この中で当サイトへアクセスしてもらうには、いかに検索結果画面で上位に表示できるかが重要になります。
そのため、検索エンジンがどのようなページを上位表示させているのかを調査・検証し、そのアルゴリズムに対応したコンテンツを作成することが必要になります。そのための施策全体をひっくるめてSEOといいます。
SXOとは
ではSXOとはなんでしょうか。SXOは「Search Experience Optimization」の略称で、直訳すると「検索体験最適化」です。すなわち、ユーザーが検索した目的をより快適に達成できるようになるためにコンテンツを最適化することを意味します。
例えば、東武動物公園へのアクセス方法を知りたいユーザーが「東武動物公園」と検索したとします。
検索結果から訪問したページが東武動物公園の歴史だったり、東武動物公園の料金・チケット、イベント情報だったりして、調べたい情報になかなかたどり着けなかったとしたら、検索したユーザーはどういった行動を取るでしょうか。
おそらく検索した目的が達成できなかったためページを離脱して検索結果画面にもどるか、サイト内のリンクを辿って必要な情報がありそうな別のページを探すと考えられます。あるいは、アクセス方法が掲載されているページに訪問できたとしても、ページの表示速度が遅いとストレスを感じてページの読み込み中に離脱し、検索結果画面に戻ってしまうのではないでしょうか。
このような検索体験はユーザーにとって快適とはいえませんよね。
上記のようにSXOにおいてはコンテンツの内容だけでなく検索結果画面に表示されるページタイトルや、ページの表示速度にも気を付けながら目的の情報を素早く見つけられるようにビジュアルやテキスト、コンテンツの配置など、検索から目的達成までのプロセスをいかに快適にしていくかが重要になります。
SEOとSXOの違い
繰り返しますがSEOは「検索エンジンへの最適化」そしてSXOは「ユーザーの検索体験の最適化」です。
SEOにおけるゴールは、目的のキーワードの検索結果で上位に表示されることであるのに対し、SXOにおいては検索したユーザーが求める情報をよりスムーズに提供することを目的としています。
SEOだけでなくSXOも意識したコンテンツ作成をすることによってユーザーの利便性が向上し、より成果を出せるWebサイトにすることができると考えられます。
SXO対策方法
Googleの検索アルゴリズムは「Googleが掲げる10の事実」 に基づき、常に進化を続けています。
GoogleがWeb検索において何を重要視しているのかは、最初に掲げられている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という一文でわかります。
ユーザーの利便性を第一に考えること。これこそがGoogleがコンテンツ提供側に求めるすべての基本です。
そういった観点から、いわゆる「ブラックハット」と呼ばれる、検索アルゴリズムの裏をかき検索順位をあげる悪質な手法は、アルゴリズムのアップデートによって無効化されたり、ペナルティを課せられたりするようになってきています。
検索体験を最適化するSXOは、つまりGoogleが理想とするSEOの本来あるべき姿ともいえるのかもしれません。そのため、SXOの対策手法はSEOと大きくは変わりません。
主なSXO対策方法
ユーザー体験の向上という視点から、主な対策は以下の4つが考えられます。
- 適切なtittle & description タグの設定
ユーザーが検索結果画面で、どのページに求める情報があるのかを判断できるように、ページの内容に即したタイトルと説明文を表示させるようにしましょう。 - サイト表示速度の改善
アクセスしたページがなかなか表示されないことは、ユーザーにとって大きなストレスであり、離脱の原因にもなります。画像の数やファイルの容量によってページの読み込みを遅らせていないか確認しましょう。 - 素早く情報が伝わるデザイン
ぱっと見で必要な情報が見つけられる、わかりやすいデザインを心がけましょう。 - スマートフォン対応
PCだけではなく、スマートフォンやタブレットなどデバイスごとに見やすく最適なデザインに自動で切り替えられるようにしておきましょう。
まとめ
「SXO」と初めて聞くと、SEOとは別の対策が必要かと心配してしまいそうですが、主な対策方法はそれほど大きく変わりません。どんなユーザーにアクセスして欲しいか、そのユーザーはどんな情報を求め、どんなキーワードで検索しているか、あるいはどんなシチュエーションで、どのデバイスで検索をしているか…
Webサイト訪問までの検索行動に思いを馳せて、ユーザーの視点に立ったコンテンツ作成を心がけましょう。
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