ChatGPTでブログ記事は作成できるのか?AIライティングの活用方法を解説~プロンプトの書き方まで
2025.02.25 Posted by takahashi.m
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIを利用する企業や個人が急増しています。特に、ブログ記事やSEO記事の作成にAIを採用する動きが大きくなっています。たとえば、企業のオウンドメディアではAIライティングを利用して大量の記事を作成し、コンテンツマーケティングを強化するケースもあります。
また、個人ブロガーやフリーライターの間でも、仕事の効率化のためにChatGPTを利用する事例が増えています。本記事では、ChatGPTを使った記事作成のメリットや無料で使える生成AIツール、効果的なプロンプトの作り方、そしてAI利用時の注意点についてわかりやすく解説します。
目次
ChatGPTで記事作成をするメリットとは?
ChatGPTを利用して記事を作成することで、次のようなメリットが得られます。
時間の短縮
AIを利用することで、記事の構成を考えたり、本文を執筆する時間を大幅に削減できます。特に、リサーチの時間を短縮できるのが大きなメリットです。
【リサーチの時間を削減】
たとえば、SEO記事を作成する際に「◯◯について説明してください」とプロンプトを入力すれば、瞬時に要点を整理した回答が得られます。これにより、複数のサイトをチェックしながら情報を整理する手間を省くことが可能です。
【記事構成を自動生成】
「このテーマで記事の構成案を作成してください」と指示すれば、見出しごとの内容の提案を受け取れます。自分でゼロから構成を考える手間が省け、文章作成に集中できます。
【本文作成の補助】
指示の方法を工夫すれば、特定のテーマに関する文章を生成し、文章作成の補助として機能してくれます。たとえば、「特徴の説明、参考例、箇条書きで要点をまとめる順番で文章を作成して」と指示しておくと、その順番に沿って本文作成を補助してくれます。
記事のクオリティ向上
適切なプロンプトを設定すれば、論理的で読みやすい文章を作成できます。
【文法・誤字脱字のミスを軽減】
ChatGPTは基本的に文法ミスのない文章を生成するため、手作業で推敲する手間を削減できます。最後の確認の際は、「文章の間違いを確認してください。改善点を一覧にしてください。」と指示することで、文章の間違いをすぐに把握することができます。
しかし、ChatGPTで文章を改善したら、確認しなくてよいというわけではありません。これまでのように、自分での確認は必要です。社会で「ChatGPTが確認しており、自分は確認していません」は、通じませんので注意しましょう。
【文章の流れがスムーズ】
「簡潔でわかりやすい説明をしてください」と指示すれば、冗長になりがちな表現を避けた文章が生成可能です。また、「小学生にもわかるように説明してください」と指定すれば、わかりやすい記事が作成できます。
【SEOライティングにも対応】
「SEO対策を考慮して、キーワードを自然に含めたブログ記事を作成してください」とプロンプトを工夫すれば、検索エンジンに評価されやすい記事を生成できます。他にも、「下記、タイトルで検索上位を目指せる記事構成を考えて」や、「下記、キーワードで検索上位を目指せる記事構成を考えて」というように、指示することでSEO対策された文章を作成できます。
ライティング初心者でも書きやすい
ChatGPTを利用することで、記事のアイデアを考えたり、リライトで発生する時間を大幅に削減できます。
【アイデアの提供】
ライティング経験がない方にとって、ChatGPTはさまざまなアイデアを提供してくれるツールとなります。ChatGPTに「Webサイトで~について記事を公開したいのだけど、関連キーワードをたくさん考えて」や「~のペルソナがわからないので、考えてほしい」、「このキーワードには、どのような文章を作成するべき?」など、指示すればすべての物事に優れたアイデアを提供してくれます。
そのため、今までなら「知識がないのでできない」といったことがあったかもしれません。しかし、ChatGPTを利用すれば、あらゆるアイデアを得ることができるため、一気に完成まで進めることができます。
【リライトの支援】
文章は継続的な改善が必要となります。つまり、リライトによって文章を改善し、掲載順位を高める必要があるということです。しかし、どうしても優れた表現が見つからないことはないでしょうか。そういったときは、ChatGPTを利用しましょう。
「下記の文章は、初心者にとって難しい表現が利用されています。どのような人でも理解できるようにリライトしてください。」と指示してみましょう。自分では想像していなかった表現を、すぐに作成してくれます。
記事作成に使える無料の生成AIツール比較
現在、無料で利用できるAIライティングツールはいくつか存在します。以下に代表的なものを紹介します。
ツール名 | 特徴 | 無料プランの有無 |
---|---|---|
ChatGPT | 汎用性が高く、ブログ記事や要約にも対応可能 | 〇(無料プランあり) |
claude.ai | ツール作成がしやすい | 〇(無料プランあり) |
Notion AI | ノートやドキュメントの作成と統合できる | △(一部機能制限あり) |
Rytr | SEO向けのテンプレートが豊富 | 〇(無料プランあり) |
Copy.ai | マーケティング向けのコンテンツ生成が得意 | 〇(無料プランあり) |
このように表示されると、たくさんあってよくわからないという気持ちになるでしょう。正直、ChatGPTだけあれば、何でもできます。複数のツールを利用しても良いのですが、使い分けが大変だと感じるのなら、ChatGPTだけを利用して、使い方に慣れましょう。
何かわからないと思ったときは、ChatGPTにすぐに聞くことで、仕事の効率が非常に高まります。しかし、ChatGPT以外を利用するときというのは、どういったときなのでしょうか。
ツールを作成したいと思ったときは、ぜひclaude.ai(クロード)を利用してみてください。クロードに、「こういったことを計算できるツールを作成して」と指示すると、自動計算ツールを作成してくれます。
そして、作成したツールは、画面上で利用することができます。思ったのと違うものができた場合は、「ここを改善して」と指示すると、すぐに改善してくれます。
ChatGPTで記事作成!プロンプトのコツ
ChatGPTで質の高い記事を作成するには、適切なプロンプト(指示文)を入力することが重要です。以下のコツを押さえることで、より精度の高い記事を作成できます。
具体的な指示を出す
ChatGPTに「ブログ記事を書いて」とだけ指示すると、自分が思っていたのとは異なる内容の文章が生成される可能性があります。そのため、具体的な指示を出すことで、理想的な記事を作成できます。
「SEO対策を考慮したブログ記事を2000文字で作成してください」
「あなたは、マーケティング経験のあるプロのライターです。会社のWebサイトに公開するための記事として、AIマーケティングについて解説してください」
これにより、文章の方向性が明確になり、理想としているレベルの記事を得やすくなります。
記事の構成を指定する
記事の構成を明確にすることで、ChatGPTがより論理的な文章を生成しやすくなります。
「タイトル・リード文・本文(3つの見出し)・まとめの構成で作成してください」
「箇条書きを使って重要なポイントを整理してください」
「各見出しごとに具体例を入れてください」
「2つを比べるときは、比較表にしてください」
このように指示を出すことで、読みやすい記事を作成できます。
口調や文体を明確にする
ユーザーに合った文章を書くためには、口調や文体の指定が欠かせません。
「初心者向けに、わかりやすく説明してください」
「親のような言葉遣いで説明してください」
「優しい口調で記事にしてください」
「です。ます。で統一してください」
このように明確にすることで、読み手に配慮した記事が作成しやすくなります。過去の記事でChatGPTを利用した、記事制作の流れやWebサイト制作についておまとめしたので、よかったらご参照ください。
【2024年度版】オウンドメディアの効果と利用方法
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/seo/15380.html#ChatGPTAI
ChatGPTでWebサイトを制作してみた
https://www.weblab.co.jp/blog/staff/other/13787.html
AIを利用する際の注意点
ChatGPTで記事を作成する際には、以下の点に注意しましょう。
ファクトチェックは必須
AIは事実に基づかない情報を生成することがあるため、信頼できる情報源を使って事実確認を行いましょう。特に、次のような点に注意が必要です。
【誤情報が含まれる可能性】
AIは事実と異なる情報を正しい情報のように生成することがあります。特に、専門的な分野(法律や金融、昔の情報など)では慎重な確認が求められます。
【情報が古い可能性】
ChatGPTの知識は学習時点での情報に基づいており、最新情報を反映できないことがあります。
【信頼できる情報源を利用すべき】
記事作成の際は、公的機関や公式サイトなど、信頼性の高い情報源を参照してください。間違える可能性が高いと思った際は、事前にChatGPTに情報を与えておきます。「下記の内容をインプットして」と指示をします。そして、「インプットに基づいて文章を作成して」と指示することで信頼できる情報で文章を作成しやすくなります。
そのため、ChatGPTは記事作成のサポートツールになりますが、最後の確認は人間が責任を持って行うことが重要です。
利用規約を確認する
AIツールごとに利用規約が異なるため、商用利用の可否などを事前に確認することが重要です。事前に確認しておくべきポイントは、次のとおりです。
【商用利用の可否】
AIが生成した文章や画像を商用目的で使用できるかは、ツールによって異なります。無料だと商用利用不可、またはクレジット表記が必要な場合があります。
【著作権やライセンスの問題】
AIが生成したコンテンツの著作権は誰にあるのかを確認する必要があります。一部のAIツールでは、生成された文章や画像に対する著作権を主張できないケースがあります。
【データの取り扱いとプライバシー】
AIツールに指示したデータがどのように保存・利用されるかを確認しましょう。特に、情報がAIの学習データとして利用されるかどうかは要チェックです。
【禁止事項の確認】
たとえば、特定のテーマに関する文章生成が禁止されている場合があります。規約違反をすると利用停止や利用制限を受ける可能性があるため注意が必要です。
機密情報を入力しない
AIを利用する際には機密情報を入力しないほうが安全です。AIツールは、入力されたデータを学習や改善のために利用する可能性があり、一部のサービスでは入力内容が外部に流出するリスクもあります。
特に、個人情報や企業の機密情報を誤って入力すると、情報漏洩の原因となることがあります。たとえば、社外秘のプロジェクト内容や未発表の企画書をAIに入力すると、第三者がアクセスできる形で保存されることもあるため注意が必要です。
そのため、個人情報や企業の機密情報は入力しないようにしましょう。今後、システム開発にAIを利用していたら、登録されているデータが参照されて別サービスを開発されたといったことが起きてくる可能性があるため、AIツールの扱いには注意が必要です。
ChatGPTの記事作成は、コピペにならない?
AIツールを利用した記事作成は、コピペではなく、学習データをもとに新たな文章を生成する仕組みになっています。しかし、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。
ChatGPTが生成する文章はオリジナル?
ChatGPTは既存の文章をそのままコピーするのではなく、膨大なデータを学習した上で新しい文章を生成します。そのため、基本的にはコピーコンテンツとはみなされません。しかし、以下のようなケースでは類似性が高くなる可能性があります。
【一般的な表現が多い場合】
たとえば「AIライティングとは」といったテーマは、多くのWebサイトで扱われており、AIも似たような表現を使うことがあります。そのため、一般的なテーマを扱う場合は、注意が必要です。
【定型的な文章を使用する場合】
たとえば、定型的な文章で、ChatGPTにインプットさせて文章作成する場合、どうしてもコピペ率が高くなってしまいます。その際は、「特徴を箇条書きにして」といった指示をすることで、コピペ率を下げられることがあるため、試してみましょう。
このように、AIが作成した文章をそのまま使うのではなく、表現を工夫したり、リライトを行うことでオリジナリティを高めることが重要です。
SEO対策としてのリライトの重要性
検索エンジンは、オリジナルのコンテンツを評価する傾向があります。AIが生成した記事をそのまま掲載すると、他のサイトと類似した内容になる可能性があり、検索順位に悪影響を与えることも考えられます。そのため、SEO対策として以下の点に注意しましょう。
【AIの文章をそのまま掲載しない】
ChatGPTは、非常にレベルの高い文章を作成してくれますが、それが完成というわけではありません。たとえば、「検索で上位表示できる記事構成を考えてください」という指示をしたとします。そして、「構成に沿って文章を作成してください」という指示をします。
その結果、ある程度の記事構成や文章はできるでしょう。しかし、その記事構成や文章は、ユーザーが読みやすい構造になっているとは限りません。上位表示されている記事では、それぞれの商品やサービスを比較する比較表が使われているのに、AIが考えた構成では、そのような要素がまったく記載されていないということがあります。
上位表示している記事に比較表があるのに、自社の記事に比較表がないのでは、検索上位になることは非常に難しいでしょう。何を伝えしたいのかというと、ChatGPTを利用して効率化することは問題ないのですが、これまでのように自分でリサーチすることを怠ってはいけません。
【独自の情報や意見を加える】
AIが提供するのはあくまで一般的な情報です。自分の経験や専門知識を加えることで、より価値のある記事になります。独自の情報や意見を加えるといわれても、ライティング経験がなければ、なかなかイメージできないのではないでしょうか。
たとえば、自分が実行に移したことを文章にまとめることで、独自の情報を記載することができます。
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このような感じで、独自情報はどれだけでも作成することができます。自分が経験したことをユーザーに伝えるということは、AIにはなかなかできないことなので、それが価値になります。
【具体的なデータや事例を記載する】
統計データや具体的な事例を記載するのも有効です。これまで、ChatGPTを軸に考えてみましたが、独自の情報や事例というのは、探してみるとたくさんあるものです。
たとえば、「AIライティングによって月10万稼げるようになります。」といわれたとしても、それは本当なのかなと思ってしまうでしょう。しかし、文章の下に実績として10万円稼いだ方が紹介されている実績があるとどうでしょうか。
会社で作成された資料が掲載されていると、「本当にAIライティングで10万円稼いだ人はいるんだ」という気持ちになってくるでしょう。他にも、自社の商品やサービスを利用する前と後を比較するようなデータはないでしょうか。
そのような会社の資料がある場合は、記事上で紹介しましょう。たとえば、「このような商品やサービスを利用することで、毎日の暮しを改善できるといわれています。実際に、自社の興味やサービスを利用されているお客さまでどのような効果があったのかをご紹介します。」という文章が画像付きであれば、独自性が高くなることがイメージできると思います。
まとめ:ChatGPTを「上手に」利用して効率的に記事作成をしよう
ChatGPTを使えば、ライティングの効率を大幅に向上させることができます。特に、正しいプロンプトを設定すれば、レベルの高い記事を短時間で作成可能です。ただし、ファクトチェックや機密情報の取り扱いには注意が必要です。
また、AIだけに頼るのではなく、人間ならではの視点や意見を加えることで、より魅力的なコンテンツを作ることができます。無料のAIツールを利用しながら、自分に合った方法で記事作成を行いましょう。
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